臨床実習開始前の「共用試験」16版(平成30年)
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─ 96 ─□ 手首のスナップを効かせて、適切なスピードで滑らかにハンマーを振る。□ 正常、低下、消失、亢進などの評価と左右差の有無を判定する。下□ 口を半分くらい開けて、楽にしてもらう。□ 患者さんの下顎の真ん中に検者の左示指の指先掌側を水平にあてがう。□ 検者の指のDIP関節付近をハンマーで叩く。下□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて両手がお腹の上に乗  るような肢位などをとってもらう。□ 肘関節の屈側で上腕二頭筋の腱を検者の左母指または示指の掌側で押さえ、  指をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。下□ 検者がガイドしつつ、肘関節を約90゜屈曲し、前腕屈側が腹部に乗るような  肢位などをとってもらう。□ 肘関節の約3cm近位部の伸側をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。下下(□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて手掌が腹部に乗るよ  うな肢位などをとってもらう。□ 手関節の2~3cm近位部で、腕橈骨筋を伸展する方向に橈骨遠位端をハンマー  で叩く。□ 必ず両側を検査する。(注)手関節近位部に検者の指をのせて、これをハンマーで叩いてもよい。下□ 膝関節が120~150゜の角度となるように、両膝窩を左腕で下から軽く支える。□ 膝蓋腱を手指で確認し、その部位をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。下□ 下肢を軽く外転して膝関節を軽く曲げる肢位、下肢を膝関節で軽く曲げて対  側下肢の下腿前面に乗せる肢位、片膝を立てて膝を組む肢位などをとっても  らう。□ 足を左手で持ち、足関節を背屈した位置にして、アキレス腱をハンマーで叩  く。□ この際、患者さんの足関節を2、3回屈伸し、力が抜けていることを確認する。□ 必ず両側を検査する。(下□ 検者の左母指と示指または中指で、患者さんの中指のつけねを手背側から包  むように持ち、手関節をやや背屈させる。□ 検者の右示指と中指DIP関節付近で患者さんの中指をはさみ、検者の母指の掌  側を患者さんの中指の爪に当て、下方に向かって弾くように刺激する。□ 母指が屈曲するかどうかを観察する。□ 必ず両側を検査する。96

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