共用試験ガイドブック第18版
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教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□水道水で手全体を洗う。□石鹸を手掌に必要量を取る。□手掌と手背と指間を丁寧に洗う。□左右の母指を対側の手指で握り丁寧に洗う。□手掌で指先・爪部を丁寧に洗う。□手関節の周囲まで洗い、洗い残しがないことを確認する。□石鹸による手洗いは、40秒以上を目安に洗う。□流水でしっかり石鹸を洗い落とす。□手指を強く振って水を払う動作はしない。□ペーパータオルを使用して十分に水分を拭き取る。□ペーパータオルを使うなどして、蛇口を直接手で触れないように水を止める。(4)滅菌手袋の装着と廃棄1)手袋装着前の配慮□爪を適切に切ってあることを確認する。□装飾品や腕時計を外す。□袖が邪魔にならないよう、両側の前腕を十分に露出する。2)手袋装着□滅菌手袋の入った包装紙を安定した処置台等に置き、手指が手袋に接触しないように広げる。□右手で左手袋の折り返し部分(内面)を持って取り上げる。□左手に清潔にかつスムーズに、手袋を装着する。この際、手袋外表面の無菌性を保たなければならない。手袋の外表面が手指、着衣などにわずかでも触れると無菌性が失われたものと判断する。(注)無菌性が保たれていることを「清潔」、無菌性が失われたことを「不潔」と呼ぶ。滅菌された手袋・ガウン・器具等に着衣、非滅菌器具などが触れた場合、無菌性が失われたものと判断して、新しい物品と交換する。手指は消毒後も滅菌状態ではないので、滅菌手袋の外表面に触れると手袋の無菌性が失われたと判断する。□左手の4本の指を右側手袋の折り返しの部分(表面に当たる部分)に入れて取り上げる。□右手に清潔かつスムーズに手袋を装着する。□手袋の折り返しを延ばし、手袋を手に十分にフィットさせる。□滅菌手袋装着後は、両肘を屈曲し、滅菌手袋が手術着・白衣等に触れぬよう胸の前で保持して、清潔状態を保つ。□使用した手袋などは感染性廃棄物として廃棄する。□手袋の包装紙などの汚染のないものは非感染性廃棄物として廃棄する。手袋をしたまま触れた包装紙などは感染性廃棄物として廃棄する。□手袋をはずした後は手指消毒または衛生的手洗いを行う。(5)PPE(Personal Protective Equipment,個人防護具)の着脱と廃棄(エプロン・ガウン、マスク、ゴーグル・フェイスシールド、手袋について)1)PPE装着前の配慮□爪を適切に切ってあることを確認する。□装飾品や腕時計を外す。□袖が邪魔にならないようにする。(例)袖をまくり両前腕を十分に露出するなど。2)PPEの着用□アルコール手指消毒または衛生的手洗いを行う。□ガウン・エプロンを広げ、首の部分を持ってかぶる。□体幹部分を覆う。□腰ひもを後ろで結ぶ。□患者に接する部分は触れないように裾を広げる。□マスクを着用する。(【外科手技】(4)1)準備、帽子・マスクの着用を参照)□ゴーグルを着用する際は、眼部を確実に覆い、ズレ・緩みがないように調整する。□フェイスシールドを着用する際は、眼部と顔面を確実に覆い、ズレ・緩みが53/84106106106106

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