共用試験ガイドブック第18版
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教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構  シリンジ採血の場合:シリンジをしっかり保持する。□ 採血管をもう一方の手でホルダーに押し込んで血液の流入を確認する 。  シリンジ採血の場合:シリンジ内への血液の逆流を確かめる。□ 採血中は、採血針の針先が動かないよう、しっかり固定する。□ 採血中、患者さんに気分が悪くないか、手指の痛みやしびれがないかを声を  かけて確認する。  (注)静脈穿刺により患者さんが強い痛みを訴えた場合は、すぐに針を抜く。  (神経損傷の可能性があるため)□ 血液の流入が止まったら針先を動かさずに採血管を抜く。  (注)抗凝固剤等が入っている採血管では、直ちに採血管を5回ほど転倒混  和する。この際、血液を泡立てないよう穏やかに行う。□ 採血針を抜く前に駆血帯を外す。□ 抜針直前に、患者さんに針を抜く旨を告げる□ 採血針を抜き、刺入部をアルコール綿・滅菌ガーゼなどで押さえる。  シリンジ採血の場合:目的の採血量を引けたら、駆血帯を外して針を抜き、  刺入部をアルコール綿・滅菌ガーゼなどで押さえる。□ 刺入部を揉まずに圧迫するように患者さんに説明する。  シリンジ採血の場合:採血管に血液を注入する際は採血管を試験管立てに置  くなど配慮する(針刺し事故防止のため)。□ 採血針のリキャップをしない。(針刺し事故防止のため)□ 採血針はシャープス・コンテナに廃棄する。  (注)真空採血管ホルダーは採血針と一緒に廃棄する。□ 抜針後5分程度経過したら、刺入部の止血を確認し、止血パッドを貼るか、ま  たは患者さんに渡して貼ってもらう。  (注)抗凝固薬の服用などで出血傾向が予想される患者さんでは、長めに圧  迫し、確実な止血を確認して止血パッドを貼る。□ 消毒に使用したアルコール綿や手袋などを感染性廃棄物として廃棄する。□ 以上の操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動は慎む。□ 操作終了後に手指消毒を行う。(7)*持続的導尿(男性)(2人で行う方法について記載する。)(臨床実習前にはシミュレータを用いて学修し、臨床実習では指導医の指導のもとで行う。)□ 本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。□ 持続的導尿に関して説明して同意を得る。□ 患者さんの羞恥心およびプライバシーに配慮し環境を整える。□ 必要物品を準備または確認する。□ 操作前に衛生的手洗いを行う。□ 導尿カテーテル留置の施行者は、滅菌手袋を着用する。□ 患者さんを仰臥位とし、足を軽く広げた体位をとってもらう。□ 必要であれば、腰部から臀部にかけてシーツを敷く。□ 閉鎖式蓄尿バッグの排液チューブのクレンメを止めていることを確認する。□ 導尿カテーテルのバルーンに滅菌蒸留水を入れ、膨らみ方や漏れのないこと  を確認する。□ 導尿カテーテルに蓄尿バッグを接続する。□ 陰部を露出させる。□ 滅菌穴開きシーツが使用できる場合は、必要な範囲を消毒しシーツで処置部  を覆い、可及的に無菌的操作を行う。□ 施行者は陰茎をガーゼで包みながら、左(右)手母指と示指とで亀頭部を露  出させ、外尿道口を開き、左(右)手中指と環指の間でほぼ垂直方向に軽く  引上げるように陰茎を把持する。□ 施行者は右(左)手で消毒綿球にて、外尿道口から周囲へ向かい、亀頭部を  2回消毒する。□ カテーテルの先端から適切な範囲に滅菌潤滑油またはキシロカインゼリーを  つける。□ 左(右)手で陰茎を適切な位置に保ちながら、カテーテルの先端が汚染されな  いように注意しつつ、右(左)手でカテーテルを把持して挿入する。  (注)尿道損傷を生じる恐れがあるので、カテーテル挿入途中で抵抗が強い55/84108108108108

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