共用試験ガイドブック第18版
112/278

教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□滅菌済みの器具は適切に取り扱う。□手袋をはずした後に手指消毒を行う。(3)滅菌手袋の装着と廃棄【一般手技】「(4)滅菌手袋の装着と廃棄」を参照。(4)手術時手洗い・ガウンテクニック(方法・手順は各施設の取り決めにしたがう)1)準備、帽子・マスクの着用□爪を適切に切ってあることを確認する。□装飾品や腕時計を外す。□手術着に着替える。□手術用帽子を頭髪が露出しないように着用する。□手術用マスクを口・鼻・顎を完全に覆うように着用する。□マスクのノーズワイヤ部分が鼻筋に密着するよう軽く押す。□頭髪・口・鼻・顎が完全に覆われていることを鏡で確認する。2)術前の手洗い(手もみ洗いの場合を主に記載した。)□手指、前腕を流水で洗う。□手洗い用消毒液(7.5%ポピドンヨード、4%クロルヘキシジンなど)により指間、指先に注意を払いながら手指から肘まで手もみ洗いする。□流水で消毒液が中枢側へ流れるように手指から肘までを洗い流す。□同様の手もみ洗いをもう一度行う。□滅菌タオルで指先から中枢側へ肘部まで拭く。□速乾性消毒薬を手指・爪に擦り込むことが推奨される(Two Stage法)。□両肘を屈曲し、両手・前腕を手術着に触れぬよう胸前で保持して、手洗い後の清潔状態を保つ。3)滅菌ガウンの装着(従来タイプのガウンの場合を主に記載した。)□介助者に学生であることを自己紹介して介助を依頼する。□滅菌ガウンを無菌的に取り出す。□滅菌ガウンを周囲に触れないように手を伸ばして広げる。□滅菌ガウンが周囲に触れないように注意しながら介助者へ右肩ひもの端を渡す。□介助者に右肩ひもを持ってもらい、左手で左肩ひもを持ってガウンを広げながら、介助者に触れないように注意して袖口へ向かって右手を挿入する。□介助者に左肩ひもを持ってもらい、介助者に触れないように注意しながら袖口へ向かって左手を挿入する。□滅菌手袋を装着する。□介助者が後で肩と腰のひもを結んでいる間に正面のひもの結び目をほどく。□左手が背部に触れないように注意してひもを左から右に回し、それを右手で受ける。□身体の前面でひもを結びガウンで全身を被う。□滅菌ガウン装着後の清潔状態を保つ。4)*手術準備□滅菌したピンセットまたは鉗子により皮膚消毒薬(7.5%ポピドンヨードなど)を十分に含んだ綿球などを容器から取り出す。□手術野の中心より外側へ向かい同心円を描きながら手術野より広範に消毒薬を皮膚に塗り込む。□手袋の包装紙などの汚染のないものは非感染性廃棄物用ゴミ箱に廃棄する。手袋をしたまま触れた包装紙などは感染性廃棄物として廃棄する。□消毒薬の乾燥後もう一度同様の消毒を行う。□消毒薬の乾燥後、滅菌シーツで手術野の周囲を被う。57/84110110110110

元のページ  ../index.html#112

このブックを見る