共用試験ガイドブック第18版
114/278

教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□患者さんに処置が終了したことを告げる。9)*抜糸(臨床実習では指導医の指導のもとで行う。)□抜糸することを患者さんに告げ、了承を得る。□創に張力が加わらないようにガーゼなどを除去する。□創部を消毒する。□ピンセットと剪刀を正しく把持する。□ピンセットで糸の断端を把持し皮下に埋没していた糸を露出させる。□糸を埋没していた部で切り、抜き取る。□創部を消毒しドレッシングする。□患者さんに処置が終了したことを告げる。10)処置後□針は持針器でシャープス・コンテナへ、血液などで汚染されたゴミ(感染性廃棄物)はピンセットで感染性廃棄物入れなどの専用のゴミ箱へ、分別して廃棄する(例:縫合に使用した手袋、抜糸した糸、消毒後の綿球、針など)。□手袋をはずした後に手指消毒を行う。 【検査手技】(1)診察時の配慮「Ⅱ.医療面接および身体診察、手技に関する共通の学修・評価項目」を参照。(2)医療安全□本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。□高齢者や日常生活動作〈ADL〉に支障のある方、意識障害、認知症、視力や聴力の障害がある患者さんに対し転倒予防など適切な対応をする。□アルコール過敏性を尋ねる。過敏性があれば、他の薬剤に変更する。□操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動は慎む。(3)12誘導心電図の記録1)心電図記録前の確認□本人確認のためという目的を告げ、患者さんに姓名を名乗ってもらう。□心電図測定に関して説明して同意を得る。2)心電図の記録□心電計のそばに他の電気器具がないことを確認する。(注)交流障害(ハム雑音)の混入を防ぐためである。□心電計が電源に接続されていることを確認する。□電源をオンにして、心電計の動作を確認する。□患者さんに上半身の衣服・靴下・ストッキングを脱いでもらい電極装着部位を露出する。腕時計・装身具は外してもらう。□患者さんにベッドに仰臥位で四肢を伸ばして寝てもらう。その際、患者さんの羞恥心に配慮して、胸部の露出時間を短くするよう、適宜、胸部をタオル等で覆う。□リードチップの色とクリップの色を対応させて、電極と電極リード線をしっかり接続する。色の対応は以下の通り。□患者さんに電極を装着する旨を説明する。□アルコール過敏性を尋ねる。過敏性があれば、他の薬剤に変更する。59/84112112112112

元のページ  ../index.html#114

このブックを見る