共用試験ガイドブック第18版
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113教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□電極装着部の皮膚をアルコール綿で拭いて皮脂を取る(電気抵抗を減らすため)。□まず、四肢電極を装着する。上肢は手首の掌側、下肢は足首の内側に電極面を装着する。□次に、胸部電極をC1から順次、装着する。最初に胸骨角を触診して第2肋間を確認し、C1, C2の装着部位を決定する。C2のつぎにC4を装着し、C3はC2-C4の中間点に装着する。(注)C5, C6はC4と同じ高さであり、第5肋間ではない。(注)隣り合う電極が接触しないように注意する。□胸部用のゴム球電極や四肢用のはさみ式電極を使用する場合は、電極装着部位に電極用ペーストの擦り込みを行う。(電気抵抗を減らすため)(注)この際、隣接する部位のペーストが接合しないよう注意する。(注)粘着ゲルタイプ等のディスポーザブル電極を使う場合はペーストの塗布を行わなくて良い。□患者さんに力を抜いて楽にするように声をかけ、緊張を取る。(筋電図混入を防ぐため)□誘導毎のチャンネルを選択して記録を開始する(3誘導または6誘導同時記録の機種が一般的である)。(注)全自動の機種ではチャンネル選択は自動的に行われる。(注)1つの誘導に10秒間の記録で十分である。(注)不整脈があるときは長めに記録することがある。□適切に記録されていることを確認し、測定を終了する。□患者さんに測定終了を説明し、適切に電極を外す。この際、まず、胸部誘導電極を順次外し、つぎに四肢誘導電極を外す。(注)電極を外す際は、患者さんに声をかけ、疼痛に配慮して丁寧に外す。□ペーストを使用した場合は、患者さんと電極のペーストを拭き取る。(注)患者さんのペーストは、患者さん自身で拭き取ってもらうよう配慮することがある。□電極等を次の使用に備えて適切に片づける。ディスポーザブル電極は適切に廃棄する。□以上の操作中、患者さんに不安感を与えるような不適切な言動は慎む。□操作終了後に手指消毒を行う。学生が臨床実習中に学修し卒業時には身につけておくべきだが、臨床実習開始前には備わっていなくてもよいと判断した項目には*を付記した。ただし卒業時に身につけておくべき技能と態度のすべてを網羅しているわけではない。60/84113113113

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