共用試験ガイドブック第18版
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教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構(6)頭部・眼・耳・鼻・咽頭□毛髪、頭皮、頭蓋、顔を視診および触診する。□視野を調べる。眼瞼・強膜・結膜・角膜、虹彩、水晶体を視診する。瞳孔を比較し、対光反射を検査する。眼球運動を診察する。眼底検査を行う。眼底検査の際は、部屋を暗くすると瞳孔が開き、眼底が観察しやすくなる。□耳介、外耳道、鼓膜を視診する。聴力を検査する。 聴力低下を認めた場合Weber 試験、Rinne 試験を行う。□鼻の外観・鼻粘膜、鼻中隔、鼻甲介を視診する。前頭洞や上顎洞の圧痛を触診する。□口唇、口腔粘膜、歯肉、歯、舌、口蓋、扁桃、咽頭を視診する。《参照項目》Ⅴ.頭頸部Ⅷ.神経(注)この部位の診察中に、すべての脳神経の評価を行うこともある。 (7)頸部□頸部リンパ節および甲状腺を視診、触診する。□頸部の腫脹や拍動異常に注意を払う。□気管の偏位を触知する。□頸部血管の視診、聴診、必要に応じて触診する。《参照項目》Ⅴ.頭頸部Ⅵ.胸部(8)前胸部(注)肺(前胸部)の診察は仰臥位のままで良いが、心血管系の診察では患者さん   の頭を診察台から約30°挙上することが望ましい。また、心音は左側臥位   でも聴取する。□前胸部を視診、触診、打診、聴診する。《参照項目》Ⅵ.胸部(9)乳房・腋窩□乳房を視診、触診する。□腋窩リンパ節を触知する。《参照項目》Ⅹ.基本的臨床手技 【一般手技】(注)ここまでの診察で、筋骨格系および神経の予備的な診察はすんでいるため、   一連の観察に基づいて、さらに全ての筋骨格系・神経について診察を行う   べきかどうかを判断する。必要があれば、患者体位を座位のままで、手、   腕、肩、首、顎関節を診察する。関節を視診、触診し、可動域を確認する   (このときに上肢の筋肉量・ 筋緊張・筋力・筋反射を調べてもよい)。 《参照項目》Ⅷ.神経 Ⅸ.四肢と脊柱(10)背部(注)患者さんの体位を坐位とし、診察者が背後に移動するか、患者さんに振り   返っていただく。□背部を視診、触診、打診、聴診する。□両側の肺底部の清音と濁音の境界を確認する。□胸腰部の脊椎を視診する。肩の高さの対称性を観察する。《参照項目》Ⅵ.胸部 Ⅸ.四肢と脊柱 67/84120120120120

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