共用試験ガイドブック第18版
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121教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構(11)腹部(注)診察者は患者さんに対して右側から診察し、必要に応じてベッドもしくは   診察台の反対側や足側に移動することを推奨する。□腹部を視診、聴診、打診、叩打診、触診する。□病態に応じて精密診察法を行う。《参照項目》Ⅶ.腹部(12)下肢1)仰臥位での診察□大腿動脈を触診する。□必要に応じて膝窩動脈、足背動脈などの拍動を確認する。□鼠径リンパ節を触診する。□下腿の皮膚所見を視診する。□下腿浮腫について視診・触診する。□下肢関節の視診・触診・関節可動性を診察する。□必要に応じて Patrick 試験を施行する。□下肢の神経診察を行う。《参照項目》 Ⅳ.全身状態とバイタルサインⅨ.四肢と脊柱Ⅷ.神経 2)立位での診察□立位における下肢の皮膚所見を視診する。静脈瘤など。□立位において胸腰椎の可動性を確認し、立位における下肢関節を視診する。□立位における神経診察を行う。《参照項目》Ⅳ.全身状態とバイタルサインⅨ.四肢と脊柱Ⅷ.神経 (13)神経(注)患者さんの体位は座位か仰臥位とする。詳細な神経系の診察は身体診察の   最後に行ってもよい。以下の5項目からなる神経診察を行う。□精神状態□脳神経(眼底検査を含む)□運動系□感覚系□反射《参照項目》Ⅷ.神経(14)直腸診(注)直腸診は最後に行うことが多い。患者さんの体位は左側臥位とする。□仙骨部や肛門周囲を視診する。肛門管、直腸、前立腺を触診する。《参照項目》 Ⅶ.腹部学生が臨床実習中に学修し卒業時には身につけておくべきだが、臨床実習開始前には備わっていなくてもよいと判断した項目には*を付記した。ただし卒業時に身につけておくべき技能と態度のすべてを網羅しているわけではない。 68/84121121121

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