共用試験ガイドブック第18版
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151 診療参加型臨床実習における技能と態度についての目標 診療参加型臨床実習修了時には、医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)「A.医師として求められる基本的な資質・能力」に示されている項目を身につけていることが学生に求められる。資質・能力には知識、技能、態度、価値観等が含まれるが、本章では「A.医師として求められる基本的な資質・能力」から技能と態度を中心に学生に求められる項目を抜粋して掲載した。 また、医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)「G 臨床実習 G-1 診療の基本 G-1-1)臨床実習 G-1-1-(3)学生を信頼し任せられる役割」では、臨床実習修了時に学生を信頼して任せることができる業務(entrustable professional activities )が記載されている。これらは、先ほど述べた「A 医師として求められる基本的な資質・能力」中のいくつかの項目が組み合わさることにより達成されるものである。医療系大学間共用試験実施評価機構で「初期臨床研修初日にできなければならないことは何か」を考慮しつつ学生が行う行為について改めて検討し、医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)から改変して掲載した。 これらの掲載項目は客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination:OSCE)で評価することができる項目もあるが、実際の診療参加型臨床実習中に「観察記録」の観察項目として評価する方が好ましいものも多い。各大学においてはここにあげた項目を minimum essentials として、各大学独自の観察項目をつけ加えた形で診療参加型臨床実習中の観察記録に利用することが望まれる。 なお、医療系大学間共用試験実施評価機構で検討した学生が行う行為と医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)に掲載されている医師として求められる基本的に資質・能力についての関係を巻末の「Appendix. 医師として求められる基本的な資質・能力と学生が行う行為」に示した。 教員・学生配付資料公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 20203 / 74151151

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