共用試験ガイドブック第18版
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153 4)コミュニケーション能力 患者の心理・社会的背景を踏まえながら患者及びその家族と良好な関係性を築き意思決定を支援する。 □ コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。 □ 患者・家族の話を傾聴し、共感することができる。 □ 患者と家族の精神的・身体的苦痛に十分配慮できる。 □ 患者に分かりやすい言葉で説明できる。 □ 患者の心理的及び社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し、抱える問題点を抽出・整理できる。 □ 患者のプライバシーに配慮できる。 □ 患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。 5)チーム医療の実践 保健・医療・福祉・介護及び患者に関わる全ての人々の役割を理解し、連携する。 □ 医療チームの構成や各構成員(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制を説明し、チームの一員として参加できる。 □ 自分の能力の限界を認識し、必要に応じて他の医療従事者に援助を求めることができる。 □ 後輩等への適切な指導が実践できる。 6)医療の質と安全の管理 患者及び医療者にとって、良質で安全な医療を提供する。 □ 医療上の事故等(インシデントを含む)や医療関連感染症(院内感染を含む)等に臨床実習中に遭遇したときに、真摯に疑義に応じることができる。 □ 医療上の事故等(インシデントを含む)が発生したときの緊急処置や記録、報告を説明し、実践できる。 □ 基本的予防策(ダブルチェック、チェックリスト法、薬品名称の改善、フェイルセイフ・フールプルーフの考え方等)を概説し、指導医の指導の下に実践できる。 □ 標準予防策(standard precautions)の必要性を説明し、実行できる。 7)社会における医療の実践 医療人として求められる社会的役割を担い、地域・国際社会に貢献する。 □ かかりつけ医等の役割や地域医療の基盤となるプライマリ・ケアの必要性を理解し、実践に必要な能力を獲得する。 □ 地域医療に積極的に参加・貢献する。 □ 患者の文化的背景を尊重し、英語をはじめとした異なる言語に対応することができる。 □ 地域医療の中での国際化を把握し、価値観の多様性を尊重した医療の実践に配慮することができる。 8)科学的探究 医学・医療の発展のための医学研究の必要性を十分に理解し、批判的思考も身に付けながら、学術・研究活動に関与する。 □ 生命科学の講義・実習で得た知識を基に、診療で経験した病態の解析ができる。 □ 患者やその疾患の分析を基に、教科書・論文等から最新の情報を検索・整理統合し、疾患の理解・診断・治療の深化につなげることができる。 □ 抽出した医学・医療情報から新たな仮説を設定し、解決に向けて科学的研究(臨床研究、疫学研究、生命科学 研究等)に参加することができる。 教員・学生配付資料公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 20205 / 74153153

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