共用試験ガイドブック第18版
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157B.身体診察 (1)成人の包括的身体診察身体診察を行う上の注意事項として、患者が心地よく協力していただけるように行うこと、また不必要な体位変換を患者に強いないこと、さらに効率よく進めることの3点がある。ここに記載した順序は一例であることを理解し、特に集約的身体診察においては患者の状態等により患者の体位・診察の順序・診察者の位置を臨機応変に変更することが重要である。 なお学修・評価項目の詳細は、「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技術と態度に関する学修・評価項目」に示されているため、同第4.0版の該当する項目を《参照項目》として示す。 1)診察時の配慮《参照項目》Ⅱ. 医療面接および身体診察、手技に関する共通の学修・評価項目2)医療安全《参照項目》Ⅱ. 医療面接および身体診察、手技に関する共通の学修・評価項目3)全身の観察(注) 全身の観察は診療の全過程を通して行われる。外来の場合などで患者が診察室に入室するときから観察を始める。 □患者の全身の健康状態、体格を観察する。□身体計測を行う。□姿勢・活動度・歩行・身なり・清潔感・体臭・口臭などに注意する。□患者の表情や話し方を観察し、また周囲の人や物事に対する態度・感情・反応などに注意し、意識状態、意識レベルや精神状態を考慮する。《参照項目》 Ⅳ. 全身状態とバイタルサイン Ⅷ. 神経 Ⅺ. 救急 4)バイタルサイン□体温を測定する。□血圧を測定する。□脈拍を触診し、脈拍数を数える。□呼吸数を数える。□パルスオキシメータを装着し経皮的動脈血酸素飽和度を測定する。《参照項目》Ⅳ. 全身状態とバイタルサイン 教員・学生配付資料公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 20209 / 74157157

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