共用試験ガイドブック第18版
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159 9)乳房・腋窩
 □ 乳房を視診、触診する。 □ 腋窩リンパ節を触知する。 《参照項目》 Ⅹ. 基本的臨床手技 【一般手技】 (注)ここまでの診察上記1)~9)で、筋骨格系および神経の予備的な診察はすんでいるため、一連の観察に基づいて、さらに全ての筋骨格系・神経について診察を行うべきかどうかを判断する。必要があれば、患者体位を坐位のままで、手、腕、肩、首、顎関節を診察する。関節を視診、触診し、可動域を確認する(このときに上肢の筋肉量・ 筋緊張・筋力・筋反射を調べてもよい)。 《参照項目》 Ⅷ. 神経 Ⅸ. 四肢と脊柱 10)背部 (注) 患者の体位を坐位とし、診察者が背後に移動するか、患者に向きを変えていただく。 □ 背部を視診、触診、打診、聴診する。 □ 両側の肺底部の清音と濁音の境界を確認する。 □ 胸腰部の脊椎を視診する。肩の高さの対称性を観察する。 《参照項目》 Ⅵ. 胸部 Ⅸ. 四肢と脊柱 11)腹部 (注) 患者に対して右側から診察し、必要に応じてベッドもしくは診察台の反対側や足側に移動することを推奨する。 □ 腹部を視診、聴診、打診、触診する。 □ 病態に応じて精密診察法を行う。 《参照項目》 Ⅵ. 腹部 12)下肢 ⅰ)仰臥位での診察 □ 大腿動脈を触診する。 □ 必要に応じて膝窩動脈、足背動脈などの拍動を確認する。 □ 鼠径リンパ節を触診する。 □ 下腿の皮膚所見を視診する。 □ 下腿浮腫について視診・触診する。 □ 下肢関節の視診・触診・関節可動性を診察する。 □ 必要に応じて Patrick試験を施行する。 □ 下肢の神経診察を行う。 《参照項目》 Ⅳ. 全身状態とバイタルサイン Ⅷ. 神経 Ⅸ. 四肢と脊柱 教員・学生配付資料公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 202011 / 74159159

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