共用試験ガイドブック第18版
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257Ⅲ-2 臨床実習の評価としての共用試験 担当医の一人として診療に参加する学生のパフォーマンスを,上記項目(①~⑥の6つの項目に属する3つの小項目を,6つの項目それぞれに設定)に関する全国共通のチェックリスト・評価基準を用いて「十分」「許容範囲」「不十分」の三段階で評価し,臨床実習期間内に「不十分」が一つもなくなることを合格条件とします。臨床実地試験の実施時期は臨床実習期間の1/4経過以降とし,学生が自ら担当医等に申告して個別に試験を実施します。 (2)一斉技能試験(CSX:Clinical Skill Examination)複数の疾患を再現した統合型共通模型に対して行った4課題(下記①~④)の結果を評価することによって,診療参加型臨床実習を通じて基本的な歯科治療に関する技能を身につけていることを確認します。 ①手用スケーラーを用いた歯石除去②レジン充填を想定したう蝕除去③抜髄後の根管形成④全部金属冠を想定した支台歯形成学生は決められた時間の中で模型を装着したマネキンを仮想患者として治療を行います。学生が行った治療の結果は,それぞれの課題に設けた3~5の評価項目(合計15)について,臨床実習終了時の技能レベルとして「2=十分」「1=許容される」「0=不十分」の三段階で統一評価基準に基づき評価されます。①~④の評価項目には1つずつ重要評価項目(合計4)が設定されており,全評価項目中および4つの重要評価項目中に占める「0」判定の割合を勘案して合否決定を行うこととしています。一斉技能試験の実施期間は原則として臨床実習終了4ヶ月前から終了2ヶ月後までの間とし,大学が定めた試験日に実習室等で一斉に行います。257

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