共用試験ガイドブック第18版
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40Ⅱ-1臨床実習前の共用試験(2)診療参加型臨床実習前客観的臨床能力試験(Pre-ClinicalClerkshipObjectiveStructuredClinicalExamination(Pre-CCOSCE))①概要・医学系臨床実習前OSCEは,医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠して行われます。学生が臨床実習を開始するにあたって具備すべき必須の臨床能力を「学修・評価項目」としてまとめてあります(P53)。参加大学には「学修・評価項目」に対応した教育・学習用DVDが配布されていますので,学習の参考にしてください。・医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂(平成28年度)に伴い,「学修・評価項目」とし,臨床実習を充実させるために「医療安全」や「インフォームド・コンセント」が強調されていることに対応したことと,新しい章「診療参加型臨床実習における技能と態度についての目標」を新設し,臨床実習後OSCEとの連携を図りました。令和2年度版(第4.0版)での変更の詳細については,「学修・評価項目」の主な変更点とその理由(4/84)を参照してください。・大学の判断によって,7ステーション以上のステーションを実施する場合があります。その場合,第11回(2016年度)からは,胸部・全身状態とバイタルサイン,基本的臨床手技・救急または四肢と脊柱の中から追加され,最大9ステーションとなっています。医学系OSCE概略評価の区分ステーションの配列によっては上記の順序と異なることがあります。6優れている(医師と違いがないレベル)5良い(学生としては良くできるレベル)4合格レベル(最低要求レベルよりは上)3合否境界領域2不合格だが改善可能1明らかに不合格標準ステーション(=必要最低限の共通標準ステーション)1.医療面接(必須)2.頭頸部(必須)3.胸部,全身状態とバイタルサイン(必須大学の判断によって,別々のステーションとして両方共選択するか,または一つのステーションとして実施するかを選択する)4.腹部(必須)5.神経(必須)6.基本的臨床手技,救急(大学の判断によって,どちらか一つまたは両方を選択する)医学系OSCEのステーション構成例医療面接(10分)→頭頸部(5分)→胸部(5分)→腹部(5分)→神経(5分)→救急(5分)40

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