共用試験ガイドブック第18版
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55教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構改訂について2020年1月21日 公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構 医学系OSCE事後評価解析小委員会 委員長 森本 剛ル・コア・カリキュラム)が公表された。このガイドラインには、臨床前医学教育における症候・病態からのアプローチとして、基本的診療技能の到達目標が明示された。「診療参加型臨床実この学習・評価項目の修得が診療参加型臨床実習に参加する医学生に求められ、それを評価する方法として共用試験医学系OSCE(OSCE)が導入された。計4回のトライアルの後、最初の臨床実習前OSCEが2005年12月(2006年度共用試験)から開始された。 2011年3月にモデル・コア・カリキュラムは改訂され(平成22年度改訂版)、その到達目標の位習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」(学習・評価項目)は、置づけは、学生が卒業までに身に付けておくべき実践的能力(コンピテンス)に変わった。学習・ 2001年3月に医学教育全体の視点からこれまでの教育内容を見直し、全ての医学生が履修すべき必須の学習内容として医学教育モデル・コア・カリキュラム‐教育内容ガイドライン‐(モデその到達目標に向けて学生が診療参加型臨床実習をする際に必要な臨床能力を示したものである。に準拠した内容に改訂し、第4.0版とした。新しいモデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)では診療参加型臨床実習の充実がさらに明確になり、臨床実習後OSCEの方向性が明確になった。また「目標」が整理され、到達目標が学修目標に変更された。それに合わせて、従来の学習・評価項目も「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学修・評価項目」評価項目と臨床実習前OSCEの課題等も、この観点から再定義され、2015年(2016年度共用試験)に第3.0版として学習・評価項目を改訂された。経年的に改訂が加えられ、2019年度共用試験においては3.12版となった。 2020年度共用試験では2016年3月に改訂されたモデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)(学修・評価項目)とした。 第4.0版の主な変更点は、新しいモデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)で診療参加型臨床実習を充実させるために「医療安全」や「インフォームド・コンセント」が強調されていることに対応したことと、新しい章を新設し、臨床実習後OSCEとの連携を図った。詳細については、この資料の「「学修・評価項目」の主な変更点とその理由」及び各章を参照されたい。なお、臨床実は、11月から12月にかけて実施小委員会及び事後評価解析小委員会の委員長・副委員長が全てを点検し、完成させた。改訂作業に関わった委員(巻末に委員名を掲載)や共用試験実施評価機構の職員の方々も含め、ご協力いただいた皆様に深謝する次第である。習後OSCEに使用される学修・評価項目と足並みを揃えて改訂しており、将来的には合冊化されることが望ましい。 第4.0版への改訂作業は、6月から10月にかけて課題改訂専門部会及び学習・評価項目等改訂専門部会の委員が主に週末に機構に集まって実施した。改訂された学修・評価項目及び共通課題セット2/84555555

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