共用試験ガイドブック第18版
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57教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構「学修・評価項目」の主な変更点とその理由全般的事項今回の改訂は平成28年に改訂された医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠するとともに、令和2年から正式実施される「参加型臨床実習後客観的臨床能力試験(post CC OSCE)」も見据えたものとした。将来的には「臨床研修開始時に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」と合冊化することも検討している。全般的な事項として学習の表記を学修にあらためた。なおこの表記の変更は本学修・評価項目に付随するDVD内の表記については今後徐々に変更する予定である。次に章立てを変更した。Post CC OSCEに使用される「臨床研修開始時に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目(Ver. 1.0)」に準じて第Ⅰ章に「診療した。特に第Ⅰ章は、臨床実習前も臨床実習後も客観的能力試験の最終目標は学生が診療参加型臨床実習を有効に活用するために存在するという認識を共有するべきと考えたためである。第Ⅱ章「医療面接および身体診察、手技に関する共通の学修・評価項目」では、今回の医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂で「医療安全」「インフォームド・コンセント」などが強調されたことにより内容を追加した。またより一層学生にとって理解しやすくするため、記載の順序・様式を整理した。人名については原語表記に統一した。医療面接(1)患者さんに聞く(話を聴く):医学的情報の項で、最後に「*得た情報から診断を推論し、診断仮説に基づいてさらに必要な情報を得る。」を追加した。理由:医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に伴い、分かりやすくするため(2)患者さんに話を伝えるの項で、最後に「*治療やマネジメントに関して意思決定を支援するために、患者さんと情報を共有する。」を追加し、「(注)患者さんとの診療計画の相談のプロセスは省略する。」を削除した。理由:医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に伴い、分かりやすくするため全身状態とバイタルサイン(1)医療安全の項に「全身状態を確認すること、体温、呼吸、脈拍、血圧を測定することを事前に説明し同意を得る。」を追加した。理由:医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂に伴いインフォームド・コンセントの内容を記載した。(2)触診の項に「表在性リンパ節」を追加した。理由:内容検討の結果、項目を追加した。(3)バイタルサイン・呼吸の項のパルスオキシメータについて*を削除した。理由:内容検討の結果、臨床実習前に学修する項目とした。(4)下肢の観察の項を新設し、下腿・足背の浮腫と*下肢静脈瘤の項目を追加した。理由:内容検討の結果、*下肢静脈瘤を追加するため構成を変更した。(5)Korotkoffについて表記をあらためた。理由:人名を原語表記に統一したため。4/84575757

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