共用試験ガイドブック第18版
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4Ⅰ.共用試験の概要共用試験とは,わが国のすべての医師及び歯科医師育成に携わる医学部・歯学部が,試験課題を作成,かつ共有して実施することで,国民・社会に対し医学部・歯学部の卒業生の質を保証するための試験です。かつて共用試験とは,臨床実習開始前の医・歯学生を対象に,臨床実習で医行為を許容できる能力を修得できているかを評価する試験でした。これは開始後十数年を経て,国民・社会から一定の評価を得ることができました。そこでさらに進めて,学生が,臨床実習により医学部・歯学部の卒業を許容できるレベルの臨床能力を修得できているかを評価する試験を企画し,実施され始めています。これは,学生に,卒業後,医師・歯科医師として社会に貢献できる能力を修得させることができたかどうか,医師及び歯科医師育成機関としての大学も評価されることになります。現在,共用試験は,下記の2つの要素を備えた試験として構築され,一部は実施されつつあります。1.臨床実習を開始してよいと判断できる能力を修得しているか医学系,歯学系共通:臨床実習開始前のCBT・OSCE2.臨床実習で医・歯学部を卒業させてよいと判断できる臨床能力を修得しているか医学系「診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験」歯学系「診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験」1)臨床実地試験2)一斉技能試験4

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