共用試験ガイドブック第18版
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61教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構3)診察技能と患者ケア臨床技能を磨くとともにそれらを用い、また患者の苦痛や不安感に配慮しながら、診療を実践する。□病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、社会歴・職業歴、システムレビュー等)を適切に聴取するとともに患者との良好な関係を構築し、必要に応じて患者教育を行える。□網羅的に系統立てて適切な順序で効率的な身体診察を行える。異常所見を認識・記録し、適切な鑑別診断が行える。□基本的な臨床技能(適応、実施方法、合併症、注意点)を理解し、適切な態度で診断や治療を行える。□診療録(カルテ)についての基本的な知識を修得し、問題志向型医療記録 (problem-oriented medical record )形式で診療録を作成し、必要に応じて医療文書を作成できる。□患者の病状(症状、身体所見、検査所見等)、プロブレムリスト、鑑別診断、臨床経過、治療法の要点を提示し、医療チーム構成員と意見交換ができる。□緊急を要する病態や疾患・外傷の基本的知識を説明できる。診療チームの一員として救急医療に参画できる。□慢性疾患や慢性疼痛の病態、経過、治療を説明できる。医療を提供する場や制度に応じて、診療チームの一員として慢性期医療に参画できる。□患者の苦痛や不安感に配慮しながら、就学・就労、育児・介護等との両立支援を含め患者と家族に対して誠実で適切な支援を行える。4)コミュニケーション能力患者の心理・社会的背景を踏まえながら、患者及びその家族と良好な関係性を築き、意思決定を支援する。□コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。□患者・家族の話を傾聴し、共感することができる。□患者と家族の精神的・身体的苦痛に十分配慮できる。□患者に分かりやすい言葉で説明できる。□患者の心理的及び社会的背景や自立した生活を送るための課題を把握し、抱える問題点を抽出・整理できる。□患者のプライバシーに配慮できる。□患者情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。5)チーム医療の実践保健・医療・福祉・介護並びに患者に関わる全ての人々の役割を理解し、連携する。□医療チームの構成や各構成員(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、その他の医療職)の役割分担と連携・責任体制を説明し、チームの一員として参加できる。□自分の能力の限界を認識し、必要に応じて他の医療従事者に援助を求めることができる。6)医療の質と安全の管理患者及び医療者にとって、良質で安全な医療を提供する。□医療上の事故等(インシデントを含む)や医療関連感染症(院内感染を含む)等に臨床実習中に遭遇したときに、真摯に疑義に応じることができる。□医療上の事故等(インシデントを含む)が発生したときの緊急処置や記録、報告を説明し、実践できる。□基本的予防策(ダブルチェック、チェックリスト法、薬品名称の改善、フェイルセイフ・フールプルーフの考え方等)を概説し、指導医の指導の下に実践で  きる。□標準予防策(standard precautions)の必要性を説明し、実行できる。8/84616161

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