共用試験ガイドブック第18版
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教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構  生じた場合は診察者に伝えること、それ以上無理して続けないことを指示す  る。(Ⅸ.四肢と脊柱)□ 触診、他動運動による可動性の診察や疼痛誘発試験などで他動的に力を加え  るときには、ゆっくり軽く行い、痛みが過度に誘発されないように留意する。  (Ⅸ.四肢と脊柱)□ アルコール過敏症を尋ねる。過敏性があれば、他の消毒薬に変更する。(Ⅹ.  基本的臨床手技)□ 以前に採血等で気分が悪くなった事がないかなど迷走神経反射の既往を尋ね  る。(Ⅹ.基本的臨床手技 【一般手技】)□ 静脈を穿刺する角度が大きいと深部の神経を損傷する危険性が増すため、浅  い角度での刺入を心がける。また、穿刺が深くなり過ぎないよう注意する。  (Ⅹ.基本的臨床手技【一般手技】)□ 採血中、患者さんに気分が悪くないか、手指の痛みやしびれがないかを声を  かけて確認する。(Ⅹ.基本的臨床手技【一般手技】)□ 静脈穿刺により患者さんが強い痛みを訴えた場合は、すぐに針を抜く。(Ⅹ.  基本的臨床手技【一般手技】)□ 患者さんに不安感を与えるような不適切な言動は慎む。(Ⅹ.基本的臨床手  技)5)診察や手技に用いる器具に関する安全および感染管理□ 表在感覚の検査具としては、従来、筆やルーレットが用いられてきたが、皮  膚の損傷や感染予防の観点から触覚検査にはティッシュペーパー、痛覚検査  には楊枝の頭部など、ディスポーザブルなものを使用する。(Ⅷ.神経)□ Babinski徴候の検査具には、従来、ハンマーの柄などが用いられてきたが、  皮膚の損傷や感染予防の観点から楊枝の頭部など、ディスポーザブルなもの  を使用する。(Ⅷ.神経)□ 舌圧子、ペンライト、音叉、楊枝は患者さんに外傷や苦痛を与えないよう、  正しく使用する。(Ⅷ.神経)□ 採血針のリキャップをしない。(針刺し事故防止のため)(Ⅹ.基本的臨床  手技【一般手技】)□ 使用する器具を確認する。縫合針の数の事前、事後の確認は特に重要である。  (Ⅹ.基本的臨床手技【外科手技】)□ 縫合針を紛失しないように安全な場所(滅菌シャーレ等)に置く。(Ⅹ.基  本的臨床手技【外科手技】)□ シャーレ内の縫合針を把持するときは必ず持針器を用いる。(Ⅹ.基本的臨  床手技【外科手技】)□ 縫合針を安全な場所に置き、数が合っていることを確認する。(Ⅹ.基本的  臨床手技【外科手技】)□ 縫合針を廃棄するときは、持針器で把持してシャープス・コンテナに廃棄す  る。(Ⅹ.基本的臨床手技【外科手技】)6)医療安全に関するダブルチェック法の活用□ *患者さんへの与薬を準備する際、ダブルチェックするペアが相互に依存す  ること無く、それぞれ独立して2重の照合・確認作業を責任を持って声出しし  ながら行う。11/8464646464

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