共用試験ガイドブック第18版
67/278

65教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構7)医療安全に関するチェックリストの活用□*院内各部署に設置されている救急カートの整備状況を確認する院内巡視の際、チェックリストを利用する。□*感染制御チームの院内巡視の際、チェックリストを利用する。8)医療従事者自身の安全確保に関する事項□重かったり不潔であったりする不慮の落下物による足の負傷や感染から身を守るために、足全体を覆う靴を着用する。□医療関連感染症(院内感染を含む)の罹患予防のため、適切なウイルス抗体検査やワクチン接種などを受ける。9)有害事象発生時の対応□有害事象発生時は直ちに指導医に報告する。□*必要に応じてインシデントレポートの作成に協力する。(2)個人情報保護、プライバシー保護および診療録に関するセキュリティー管理1)患者さんの個人情報の守秘やプライバシーへの配慮□患者さんの話を聞くにあたり大部屋ではプライバシーに配慮し窓やベッド周囲のカーテンを閉めるなどをする。場合によっては場所を変える必要がないかを確認する。□患者さんに関する不要な個人情報は保有しない。□患者さんに関する個人情報は、不要になった段階ですぐ廃棄する。□患者さんに関する個人情報を関係のない第三者が知ることがないように取り扱う。□患者に関する個人情報は、許可を得ない限りいかなる形でも病院外に持ち出さない。2)診療録(特に電子カルテ)に関するセキュリティー管理□受け持ち患者以外のカルテを閲覧しない。□電子カルテを使用する場合、ユーザーアカウント(ID)およびパスワードの管理を厳重にする。□電子カルテを使用する場合、ログイン後はログオフするまでその場を離れない。□電子カルテの使用後、離席の際は必ずログオフする。(3)インフォームド・コンセント病歴聴取を主な目的とした医療面接、身体診察、採血など軽度の侵襲を伴う程度までの臨床検査について、施行する前に患者さんに説明し同意を得る。□面接を行うことの了承を患者さんから得る。(Ⅲ.医療面接)□全身状態を確認すること、体温、呼吸、脈拍、血圧を測定することを事前に説明し同意を得る。(Ⅲ.全身状態とバイタルサイン)□頭頸部の診察を行うことを事前に説明し同意を得る。(Ⅴ.頭頸部)□胸部を露出してもらうことを事前に説明し同意を得る。(Ⅴ.胸部)□腹部を露出してもらうことを事前に説明し同意を得る。(Ⅶ.腹部)□神経学的診察を行うことを説明して同意を得る。(Ⅶ.神経)□四肢と脊柱の診察を行い、診察部位を露出してもらうことを事前に説明し同意を得る。(Ⅷ.四肢と脊柱)□採血に関して説明して同意を得る。(Ⅹ.基本的臨床手技【一般手技】)□*持続的導尿に関して説明して同意を得る。(Ⅹ.基本的臨床手技【一般手技】)□心電図測定に関して説明して同意を得る。(Ⅹ.基本的臨床手技【検査手技】)12/84656565

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る