共用試験ガイドブック第18版
82/278

教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□必ず両側を診察する。8)甲状腺□甲状腺を観察する。嚥下してもらいながら正面から甲状腺を観察し、腫大が疑われる場合は側面からも観察する。□甲状腺峡部を触診する。輪状軟骨の位置を確認し、示指の指腹で甲状腺峡部を軽く触診する。または母指の指腹で触診する。□甲状腺葉部を触診する。片手の母指で気管を固定し、対側の母指の指腹で胸鎖乳突筋の裏側に向かって触診する。または背部から両側の示指~環指の指腹を使って甲状腺峡部および両葉を触診する。□嚥下してもらいながら正面から、もしくは背部から甲状腺葉部を触診する。□*甲状腺腫が疑われるときは、甲状腺を聴診し血管雑音の有無を確認する。9)*気管□気管を観察する。短縮、偏位など。10)頸部血管□頸部血管を診察する。(「Ⅵ.胸部」を参照。)学生が臨床実習中に学修し卒業時には身につけておくべきだが、臨床実習開始前には備わっていなくてもよいと判断した項目には*を付記した。ただし卒業時に身につけておくべき技能と態度のすべてを網羅しているわけではない。 27/8480808080

元のページ  ../index.html#82

このブックを見る