共用試験ガイドブック第18版
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83教員・学生配布資料公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構□ 左右交互に上から下へ打診して、左右差を確認する。3)聴診□ 深呼吸をしてもらう。□ 同一部位で吸気と呼気の両方を聴診する。□ 肺尖・側胸部・胸郭下端を含む胸部全体(8か所以上)を聴診する。□ 左右を交互に比較して聴診し、左右差を確認する。4)呼吸音□ 正常呼吸音(気管呼吸音、気管支呼吸音、肺胞呼吸音)を聴取できる。□ *呼吸音の異常(減弱・消失、増強)を聴取できる。5)副雑音□ 断続性ラ音(coarse crackles、fine crackles)を聴取できる。□ 連続性ラ音(wheezes、*rhonchi、*stridor)を聴取できる。□ *胸膜摩擦音を聴取できる。(10)背部診察の準備□ 患者さんに背部を露出してもらい、患者さんの背面に移動するか、または患  者さんに背中を向けてもらう。(11)背部の視診□ 解剖学的部位を特定する。第7頸椎棘突起(隆椎)、肩甲骨下角。□ 皮膚所見を確認する。皮疹・着色斑・手術痕など。□ 胸郭の形状、輪郭を確認する。変形・左右差など。(12)肺(背部)1)視診□ 呼吸時の胸壁運動の左右差の有無を確認する。□ 肋間の吸気時の陥凹の有無を確認する。2)*触診□ 声音振盪を確認する。3)打診□ 背部全体(8か所以上)を打診する。前胸部と比べてより下部まで行う。□ 左右交互に上から下へ打診して、左右差を確認する。□ 両側の肺底部の清音と濁音の境界を確認する。片側ずつ肩甲線を頭側より打  診し決定する。□ *横隔膜の呼吸性移動を確認する。4)聴診□ 深呼吸をしてもらう。□ 同一部位で吸気と呼気の両方を聴診する。□ 前胸部と比べてより下部まで背部全体(8か所以上)を聴診する。□ 左右を交互に比較して聴診し、左右差を確認する。5)呼吸音□ 正常呼吸音(気管呼吸音、気管支呼吸音、肺胞呼吸音)を聴取できる。□ *呼吸音の異常(減弱・消失、増強)を聴取できる。6)副雑音□ 断続性ラ音(coarse crackles、fine crackles)を聴取できる。□ 連続性ラ音(wheezes、*rhonchi、*stridor)を聴取できる。□ *胸膜摩擦音を聴取できる。学生が臨床実習中に学修し卒業時には身につけておくべきだが、臨床実習開始前には備わっていなくてもよいと判断した項目には*を付記した。ただし卒業時に身につけておくべき技能と態度のすべてを網羅しているわけではない。 30/84838383

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